2010年5月12日
「山の上の木造校舎で結婚式をあげたい」そんな相談を受けて、いつも散髪をお願いしている美容師の有美さんと新郎の直司さんの結婚式をサポートしました。会場のかざりつけを、インテリアスタイリストの増喜温子さんと担当しました。
栃窪分校は映画「月とキャベツ」(山崎まさよし主演)などの撮影場所でもあり、その映画が好きだったので、思い切って結婚式の会場として使わせてもらうことにしたそうです。
忙しいお二人、お花も司会者もすべて用意してくれる専門業者さんに頼んでもよさそうなのに、会場は前例のない山の上の分校。司会も新郎新婦の親友にお願いし、ドレスも友人の服飾デザイナーに依頼するというその心意気に打たれて結婚式の会場責任者を拝命して、フォトグラファー、会場デザインをする人たちを集めて開催しました。
下見した会場は、映画に出てきそうな小さいながらも天井も高く広く感じる木造校舎。いまでも「月とキャベツ」を観た人が訪れています(現在、校舎の中は見学できません)。さて、床や木冊子の大きな窓、どれも素晴らしく、この雰囲気を生かした内装にしなければなりません。
派手な色や「かわいらしさ」が強すぎるのが苦手、「できるだけシンプルに」「くすんだ色が好き」という新婦さんの願いにそうように、選んだのがハナアミでした。野花の色とバランの緑が、木造校舎になじみつつ花やいだ雰囲気をつくりだすのに最適とひらめきました。
結果は、大成功、といってもよいと思います。