ハナアミ

ハナアミってなに?

2009年の年末にふとしたきっかけで和歌山県東牟婁郡古座川町という熊野のふもとの田舎に旅行に行きました。ここは過疎が進んだ限界集落の町です。町の人達は町内に目立つようになってきた、人手がなくて『耕作されない農地』に花の種をまく活動をおこなっていました。その花畑で採れた花を使って何かできないか考えられたのが、この『ハナアミ』です。

『ハナアミ』は、野山の花やお庭の花を少しずつ使って、自由に編む花飾りです。

『ハナアミ』は、土台になるリーフの代わりにお庭にあるバランという葉っぱを使っています。

『ハナアミ』は、古座川町の人達にとって、それまでなんでもなかった野山やお庭の草花が、編むことで宝物になりました。

『ハナアミ』は、自然と調和した古座川町の生活から生まれた素敵な文化です。

古座川町内のおばさん達、通称『ハナアミおとめ』たちが、ひとつひとつ気持ちを込めて編んでいるハナアミ。
古座川町の自然と乙女達の気持ちのお裾分けという文化に、すっかり感動を覚えました。

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